「大野脳」のヤツには何を言ってもムダ
もしかして奈良さんは、人の、こういう部分を見るのが好きなのかな…
母ちゃんが元気なのが分かり良かった〜(笑)
頭のでかい絵…
画家は、やはりオリジナルが欲しいんですね。
沢山の色を塗り重ねてある…
私も、いつから買ってもらえるようになったか知りたかったから…
外国で最初に人気が出て、その後、日本で人気が出た。
智くんの奈良さんへの尊敬が伝わった☺️
不確定性理論では説明しきれない大野の謎
大宮さんBL物語です。
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「わかる?大野さん。」
潤君が名指しで大野さんを指名する。
大野さんは。
チラ・・・と潤君を見つめ。
そして・・・コクン・・・ともう一度おつゆを飲んで。
それから言った。
「ファミレスの店員。」
「正解。」
「ええ!?」
なんで。
大野さん・・・なんでわかったの///?
確かに勘のいい人だけど・・・。
って言うか。
ファミレスの店員・・・って・・・もしかして。
「ぇ・・・潤君もしかして。」
「・・・。」
「ええ!?あのJK!?いっつも一度にお皿全部運んでくるあの・・・めっちゃマイペースな子!?」
僕よりも先に・・・相葉さんが・・・大きな声を出す。
櫻井さんも・・・その子を知ってるみたいで。
目を見開いて驚いている。
「そう。」
「え・・・相手がJKって犯罪・・・」
「18の誕生日まで待った。」
「・・・。」
「卒業までは手もださない。」
「・・・。」
「そう決めてる。」
「・・・。」
しん・・・となる。
だって。
潤君がかっこよすぎて。
だから。
・・・。
・・・。
なんか・・・ドキドキする。
知っていたけど・・・あまりにも潤君が「男」で。
だから。
かっこいいなって・・・そう思った。
相葉さんが。
すすっと・・・櫻井さんに近づく。
僕も
チラ・・・と大野さんを見つめ。
そして・・・すすっと近づいた。
「潤ちゃん。おめでとう。」
「ん。」
「いやめでたいね。」
「ありがとう櫻井さん。」
「潤君・・・よかったね。」
「和。ありがとう。」
「・・・。」
「まあ・・・そういうことだから。」
そういうと。
少しだけ・・・照れたように笑い。
そして言った。
「そのうちちゃんと紹介するよ。」
「・・・ぅん///。」
なんか。
まだ・・・ドキドキしていて。
これから・・・あのファミレス。
どんな顔していけばいいのか・・・とか。
会ったらなんて言えばいいのか・・・とか。
そんなことばかりが頭をグルグルしていた。
「これで・・・みんな幸せ君だね。」
「なんだよ雅紀・・・幸せ君って///。」
「だってそうじゃん///幸せ君でしょ?」
「まあな///。」
「俺たちも負けずに幸せにならなくちゃね。翔ちゃん。」
「もう十分幸せだわ。」
ぐいっ・・・と。
櫻井さんが相葉さんの顎を少し乱暴になでた。
それが。
うん・・・なんか///。
すごく愛情いっぱいで。
逆に優しさを感じて。
なんか・・・見ている僕の方が。
ちょっと・・・照れてしまったんだ///。
潤君が・・・締めのラーメンを作ってくれて。
それを食べたら・・・みんなお腹いっぱい。
ささっと片付けて。
あとは・・・飲みだけ。
・・・と。
大野さんが・・・そのタイミングで急に立ち上がり。
戸棚の引出しから・・・何かを取り出すと。
僕の前・・・テーブルに。
それを置いた。
「・・・ぇ・・・なに・・・?」
「・・・。」
あきらかにそれは。
指輪。
ケースにも入っていない。
むき出しの。
シルバーリング。
「大野さん・・・?」
「・・・ぅん。」
みんなが。
僕たちを見ている。
僕は。
ちょっとドキドキしてしまって。
だって・・・これは。
これ・・・
「あ~大野さん。俺たち帰った方がいい・・・?」
相葉さんが言う。
でもすぐに櫻井さんが。
「いや逆だよ雅紀。俺たちがいた方がいいんでしょ?智君。」
コクン・・・と。
大野さんがうなづく。
さすが・・・長い付き合いの同級生。
大野さんのことよくわかっている。
・・・じゃなくて///。
えと・・・これは・・・。
高価なものはまだ買えないけど
いま俺にできる精一杯のこと
「・・・ぇ///大野さん・・・?」
「シルバーリング。」
「・・・。」
「これ
が今の俺の精一杯なんだ。」
「・・・。」
「高価なものはまだ買えないけど。」
「・・・。」
「受け取ってほしい。」
「・・・。」
大野さんは。
すっと。
何の躊躇もなく。
僕の左手をとると。
僕の返事も待たずに。
当然のように・・・薬指にシルバーリングをはめた。
そして。
こうすればもう絶対に抜けないと思っているかのように。
くくっと・・・ぐいっと・・・奥の奥までその指輪をはめる。
硬質の・・・冷たい感触が指に纏いつく。
でもこれは。
・・・。
・・・。
大野さんからの愛の証。
大野さんからのシルバーリング。
じっと見つめる。
照れよりも。
驚きよりも。
嬉しさが勝る。
大野さんはこんなにも僕を・・・
将来なんてどうにかなると思ってた
君とめぐり逢うまでは
「大野さん。僕・・・」
「あと・・・何ができる?」
「・・・え・・・?」
「俺が和君にしてあげられること。」
「・・・。」
「あとは何が・・・俺にできる・・・?」
「・・・。」
くっと小首を傾げ。
すっと細められた瞳。
僕を真剣に見つめる・・・その深い瞳に射貫かれ。
大野さんの本気を感じて。
目頭が・・・熱くなる。
あとは何ができる?・・・って。
もう充分すぎるくらい充分だと思ってる。
愛し合い。
二人で一緒に。
毎日幸せに暮らしている。
男同士・・・だから。
いろいろと叶わないこともあるけど・・・でも。
僕はこうして大野さんと一緒にいられるだけで・・・
「結婚はできないけどさ。」
急に。
櫻井さんが言う。
大野さんと僕を。
交互に見つめ・・・そして言葉を続けた。
つづく
..